金型工程はプロジェクト日程が失われやすい場所であるため、社内に置いています。鋼材を削る前に、金型工場が抜け勾配・肉厚・ゲート位置・冷却を検討します。T1で現れる不具合の多く(ひけ、反り、ショートショット、ウェルドライン)は、プレスではなくこの検討段階で決まります。
図面どおりに成形できない場合、金型が存在する前に議論します。肉厚を変える、ゲートを移す——最も安価なのはその瞬間です。削った後では、修正であり、遅延であり、誰かが負担するコストになります。
T1は測定であって写真ではない
T1サンプルは図面寸法に対して測定し、差分とともに報告します。写真だけを提示して判断を求めることはしません。お客様はどの寸法が公差内で、どれが金型修正を要するかを確認できます。
T1が公差外であれば、修正内容を文書化したうえでT2に進みます。図面を満たしていない金型で量産を開始することはありません。
所有権とメンテナンス
金型の所有権は契約に明記します。稼働中の金型は計画に沿って整備し、消耗部品(エジェクタピン、ゲートインサート、スライド)をリスト化します。3年後の追加発注が想定外にならないようにするためです。
長期停止していた金型は、前回の良好な条件を前提にせず、追加発注の前に必ず試作します。
概要
- 範囲
- DFM検討、金型設計、鋼材加工、T1・T2試作、メンテナンス
- 実施場所
- 射出成形現場に隣接する社内金型工場(外注ではありません)
- 社内成形機
- 射出成形機40台。試作ショットが外注の空き待ちになりません
- T1の成果
- 図面との寸法測定と差分報告(写真のみではありません)
- 所有権
- 契約に明記。金型を人質にした交渉は行いません
Deliverables
提供するもの
01
鋼材加工前に、抜け勾配・肉厚・ゲート位置・冷却・離型リスクをまとめたDFM報告書
02
冷却回路と離型計画を文書化した金型設計
03
T1サンプルと、図面に対する寸法測定報告(差分を明記)
04
T1が公差外の場合のT2または金型修正計画
05
メンテナンス計画と金型の消耗部品リスト






